救急医学講座について
高度救命救急センターとしての使命
当センターは、都道府県が定める地域医療計画における三次救急医療機関として位置づけられている救命救急センターです。三次救急医療機関は、二次救急では対応できない複数の診療科領域にわたる重篤な救急患者に対し、高度な医療を総合的に提供する役割を担っています。さらに当センターは、東京都内に4つしかない高度救命救急センターの一つとして認定されており、都内の救急医療体制の中核を成しています。
豊富な症例
年間1500から2000名程度の三次救急患者を受け入れており、すべての内因性疾患、外因性疾患に対応しています。当センターの特徴として、重症外傷と病院外心停止の症例が多く、これらの重篤な病態に対する豊富な経験を蓄積しています。
心停止患者に対する体外式膜型人工肺(ECMO)を用いた体外循環による心肺蘇生(ECPR)については、年間およそ50例を実施しており、その症例数は全国屈指の水準にあります。このような救命治療を日常的に行うことで、多くの患者さんの生命を救うという使命を果たしています。
重症外傷治療における強固な体制
当センターは重症外傷治療において伝統的に強みを持っており、長年にわたって培ってきた専門性と経験を有しています。重症外傷患者に対しては、ACS(Acute Care Surgery)、外傷整形外科医、IVR(Interventional Radiology)医、集中治療医が24時間体制でチーム医療を提供しています。
この包括的なアプローチにより、外傷初期診療から緊急手術、緊急IVR、集中治療管理まで、切れ目のない高度な医療を提供することが可能です。
充実したICU設備
当センターには16床のICU(集中治療室)が設置されており、あらゆる重症病態の患者さんに対する集中治療を提供しています。重症外傷、急性心不全、重症感染症、多臓器不全など、多岐にわたる重篤な病態の管理を経験することができます。
豊富な症例を通じて、理論と実践の両面から集中治療医学を深く学ぶ環境が整っています。
多様な医師が活躍する現場
当講座では、卒後3年目の若手医師から豊富な経験を積んだベテラン医師まで、幅広い世代の医師が協力し合いながら診療にあたっています。性別や年代に関係なく、一人ひとりの医師が持つ専門性と個性を活かし、チーム一丸となって救急医療に取り組んでいます。
働きやすさを重視した勤務体制
10年以上前から完全シフト制勤務を導入し、医師の働き方改革を実践してきました。明確な勤務時間の区切りにより、オンとオフのメリハリをつけることで、医師自身の健康管理と質の高い医療提供を両立しています。
個人のライフスタイルに配慮した柔軟性
子育て中の医師、介護が必要な家族がいる医師、研究活動を並行したい医師など、それぞれの医師が抱える個人的な事情に最大限配慮した勤務調整を行っています。フレキシブルな勤務形態により、医師一人ひとりが長期的に安心してキャリアを積むことができる環境を整えています。
開かれた医局運営
「来るもの拒まず、さるもの追わず」の精神で医局運営を行っています。救急医学に情熱を持つ医師であれば、経歴や出身大学に関係なく温かく迎え入れ、それぞれの医師が持つ経験や知識を講座全体の財産として活用しています。同時に、医師それぞれのキャリアプランを尊重し、他の道を選択する際には惜しみなく応援する姿勢を大切にしています。
救急医学への情熱を共に
変化の激しい救急医療の現場で、患者さんの生命を救うという使命を果たすため、私たちは日々学び続け、成長し続けています。多様な医師が協力し合い、働きやすい環境の中で、質の高い救急医療を提供していくことが私たちの目標です。